自治体/行政の皆さまへ
親子の絆づくりプログラム(BPプロクラム)は、こども家庭庁の「親子関係形成事業」に該当します
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平成7(1995)年以来、国を挙げて子育て支援・少子化対策に取り組んできましたが、子ども虐待や不登校・いじめの増加などに象徴されるように、事態はますます深刻化しています。今までの施策を根本的に見直す時期に来ているのではないでしょうか。そういう視点からもBPプログラムをお奨めしたいと考えます。
親たちが楽しそうに子育てする姿が見られるようになることは、将来、子どもを持つだろう若い世代の人たちにも影響し、少子化への歯止めという点においても期待できるのではないでしょうか。
BPプログラムをお薦めしたい理由
子ども虐待防止のために
子どもの虐待では、死亡事例ばかり報道されますが、その背後にはたくさんの虐待を受けながら育っている子ども達がいます。現在の子ども虐待予防対策は通報ケースへの対応に追われています。それも大切ですが、根本のところでの予防対策なしではモグラ叩きのようなもので、ほとんど効果が期待できません。子ども虐待は、自分の子どもを生むまで小さな子どもにまったく触れたことのない親が母子カプセル状態に置かれている日本の現状が大きい原因のひとつです。BPプログラムへの母子の参加は育児の環境を一変させます。子ども虐待予防対策として、「初めて赤ちゃんを育てるすべての母親にBPプログラムを届ける」という施策の導入をぜひご検討ください。時代に合った参加者中心型のプログラム
従来の子育て支援や教室は、主催者側がすべてを準備し、参加者にサービスを提供したり、知識を教える「教室型」「指導者型」のものでした。1970年頃まではそのようなスタイルがそれなりに有効でしたが、日本社会の価値観をはじめ時代が大きく変わる中で、それでは伝えたいことが伝わらなくなっています。今、求められているのは「参加者中心型」です。BPプログラムは、カナダ生まれの親支援プログラム「Nobody's Perfect (完璧な親なんていない!)」(略称:NPプログラム)の10年余りの実践の中から日本で生まれた現在の日本の子育て現場に合った参加者中心型のプログラムです。参加者のお母さん方からは、期待どおり極めて高い評価が得られています。自立した親、成熟した市民を育てるために
BPプログラムは、「親を親として育てる」ことを一つの目的としています。プログラムの中で、「親がすべきことは親にしてもらう」という点を徹底しています。残念ながら現状の子育て支援は、親を "お客さま" のように支援者が至れり尽くせりのサービスを提供するというスタイルのものが多いように感じます。しかしそれでは親は親として育ちません。そのような支援は、未熟で依存的な親やいわゆるクレーマーを作り上げることになりかねないのです。親自身の生き方について深く考える機会を提供
今の子育て世代は「自己実現」をめざして育てられた面が強く、様々な能力を身につけていて優秀だと考えています。ただ残念ながら、自分自身の育ちの過程で子どもと触れ合う体験が決定的に不足しているという事実があります。また、「自己実現」と「親として役割を果たすこと」は、矛盾する面があり、それが現代日本の少子化や子ども虐待の原因にもなっています。BPプログラムは、単に子育てについて学ぶだけではなく、親自身の生き方について深く考える機会を提供します。そのようなプログラムは数少ないのではないでしょうか。問題解決能力をもつ地域の再生のために
地域社会の再生の重要性が至る所で強調されています。かつての農業や漁業が中心だった社会では、人々は生きるために協力せざるを得ませんでした。しかし現在の日常では以前のような地域は必要ありません。ところが、ひとたび家族だけで解決できない問題を抱えると、地域には問題解決能力がなく、問題は自治体や学校などに持ち込まれます。そして、自治体や学校が責められますが、問題が解決できるはずもなく、不信感が渦巻いているというのが現状です。これからの日本では問題を抱えた者同士のネットワークづくりによる地域の再生が必要です。地域で開催されるBPプログラムを初めて赤ちゃんを育てるすべての母親に届けるという地道な活動を3、4年続ければ、親同士が気心の知れた仲間になり、その地域が確実に変わります。そして、10、15年と続けると、小学校が変わり、中学校が変わります。かつてから言われている「親と学校と地域で子どもを育てる」という謳い文句が現実のものになります。親同士のネットワークがいつでも作れるかと言うと、そうではありません。初めて赤ちゃんを子育てている本当に困っている時期こそ最適です。その時期以外にはなかなか難しいのです。だからこそ、今、BPプログラムなのです。
BPプログラムが導入しやすい理由
1. プログラムの基本メニューが決まっている
新しい子育て・親支援のプログラムを一から考える必要がなく、既にできあがったプログラムをそのまま導入することができます。2. 教材が整っている
児童・思春期を専門とする精神科医を初めとする専門職の監修のもと、精神的、心理的側面も重視した教材を独自に開発し、使用しています。3. 多額の費用がかからない
BPプログラムは母子同室で行います。BP2プログラムでは上のお子さん(幼児)のために一時保育をつけますが、保育園などに通っていることが多く、保育を必要とすることは少ないです。そのため、安価で費用対効果の高いプログラムとなっています。
BPプログラムを開催するには
1. 開催場所の準備
母子8組~最大20組が快適に過ごせるような広さの場所をご用意ください。2. BPファシリテーターの手配
BPプログラムを運営・実施するのはBPファシリテーターです。 BPファシリテーターがいない場合、以下のどちらかで養成してください。1) BPファシリテーター養成講座に受講生を派遣
→ BPファシリテーター養成講座開催日程
2) 貴市町村においてBPファシリテーター養成講座を開催
※20~24名のBPファシリテーターを養成したい場合に限ります。
BPファシリテーター養成講座の開催をご希望の場合は お問合せ ください。
3. BPプログラム開催の告知と参加者の募集
「こんにちは 赤ちゃん事業」の家庭訪問時に、BPプログラムを案内し、参加をうながすと効果的です。
各地で実践されているBPプログラム
神奈川県小田原市 |
静岡県富士宮市 |
静岡県磐田市 |
兵庫県丹波篠山市 |
静岡県磐田市 |