BPプログラムの特徴と効果
BPプログラムは、初めて赤ちゃんを育てている母親を効果的に支援・サポートする日本生まれの参加者中心型プログラムです。育児や子どものことについて気軽に話せる「子育て仲間」ができる
BP1プログラムには、初めて赤ちゃんを育てている母親と月齢の近い赤ちゃんたちが参加します。BP2プログラムでは、2人目、あるいは3人目以上の赤ちゃんを育てている母親と赤ちゃんが参加します。考え方や環境、年齢などが異なると、なかなか仲のいい友達になるのが難しかったりします。BPプログラムでは、月齢の近い赤ちゃんや幼児を毎日奮闘しながら育てている母親たちが集まりますので、最初は初対面で少し緊張しているようですが、プログラムが進むにつれて急速に仲良くなり、終わるころにはずっと以前からの知り合いのような関係になります。
その理由は、ひとつには、BPプログラムは「参加者中心型」のプログラムで、プログラムの中で自然にお互いを理解し合え、つながれるような工夫がされていることにあります。そして、もうひとつの大きな理由は、毎日同じような体験をしている母親たちが集まり、同じメンバーで4回あるいは5回、育児のことや自分自身のことについて話し合うためです。同じように悩み苦労している参加者同士が集まるので、お互いに共感し合えるのです。そして、育児についての困ったことを気兼ねなく聞き合い、教え合える関係、すなわち「ピアレビュー(学び合い)」のできる関係が築けるようになります。
「仲間作り」といっても、それぞれ価値観や好みの異なるお母さん方 "全員" を一つの仲間にしようとするものではありません。一緒に助け合って子育てができそうな "気の合う友達を一人でも二人でも見つけてくれること" を目的としています。
BPプログラムでは、好みや考え方が違っていることをわかった上で仲良くできる、そんな一生の子育て仲間を見つけることができます。
0歳児の育児に必要な少し先を見越した基礎知識の学習
現代日本の親には、育児の基礎的知識が必要です。そのため、 参加者用の独自テキストとDVDを教材として、赤ちゃんや幼児の生活リズムや食事、からだと心の発達、子どもとのかかわり方、事故防止など、育児の基礎的知識を学べる機会を提供しています。これらの教材の特徴は、身体医学のみならず、「心の問題」をわかりやすく解説している点です。現代日本の子育てでは「心の問題」がテーマの中心です。「心の問題」を正面から丁寧に取り上げているのがBPプログラムのひとつの大きな特徴でもあります。
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「親子の絆(きずな)づくり」を重視
親子の絆づくり、すなわち愛着形成は乳幼児期の育児にとって最も大切なポイントです。BPプログラムは、育児の基礎知識を参加者同士で学び合う中で、母親が精神的に安定した状態で赤ちゃんと向き合える状況をつくります。そのことにより、親子の絆を深め、子どもの心に「心の安定根」をはぐくむことができるようになります。「心の安定根」は、子どもが思春期を乗り越え、社会の中で自立して生きていくための力強いエネルギーの源になるものです。乳幼児期にはぐくまれる 「心の安定根」は、子どもにとって親から贈られる「一生の宝物」です。BPプログラムの主な効果
育児についての困ったことや気になることなどを気兼ねなく聞き合い、教え合える 、そんな子育て仲間ができます。
「同じ立場の人同士で、聞きあい、教え合い、学びあうこと」を、ピアレビューといいます。
「ピア」は「同じ立場で同じような体験をしている人」という意味、「レビュー」は「学ぶ、おさらいをする」という意味です。
出産後早い時期に、外の社会(コミュニティ)や人と触れることができます。
同月齢児の母親と出会い、話をすることで子育ての悩みや不安は「自分だけではない」と気づくことができます。
仲間や知識を得ることで、子育てを余裕をもって考えられるようになります。
母親が精神的に安定して子どもに向き合えることで親子の絆が深まり、子どもの心に「心の安定根」がはぐくまれます。
親同士のネットワークが生まれ、学齢期のいじめや学級崩壊などの諸問題に対応できる地域や学校が生まれます。